ブログネタ:ネット断ちできる? 参加中
「ネットって何日間くらい使わずに我慢出来るだろうな」
「あら、どういう事かしら?」
「いや、今は毎日普通にネットを使ってるから、もし使わないとしたら何日くらい生活出来るのかな、と思ってさ」
「あらそう。中々難しいでしょうね。今はもうギリギリの時代というカンジじゃないかしら」
「え?ギリギリの時代って?どういう意味だ?」
「あら、今はもう自分がネットと繋がっているとか何とか意識するまでも無く、勝手にネットを使ってしまっている状態じゃないの。コンビニで電子マネーを使 えばチャージした金額や通帳などの個人情報のやり取りが自動で行われるし、駅で改札を通ればもう自分のICカード情報が勝手に処理されるわよ」
「なるほど。いわゆるパソコンやスマホでサイトを見るのとは別に、日々の生活で自動的にどこかのコンピューターと通信されちゃってるわけか。そうなるとネットを断って生活するのは不可能なのかな?」
「あら、だからギリギリの時代と言ったじゃないの。無人島で魚釣りでもしながら生活すればまだ何とかなるわよ。流石に天然の魚はまだGPSを埋め込まれていないでしょうからね」
「そっか。確かにそれなら確実にネットは使わないな。でも街中で暮らすのは難しいのかな」
「ええ、そうね。バスも電車もネットで時間管理をしているでしょうし、信号だって交通量を見て調節するシステムになっていたりするでしょうね。そのうち無人島もネットだらけになって、数日間滞在している人がいると判明したら無人ヘリが迎えに来たりするようになるわよ」
「何だかネットとコンピューターに支配されてるようなカンジだな。今後そういう傾向はますます加速するんだろうな」
「さぁ、どうかしらね。何か大きな事件でも起こって、機械文明は何もかも無くなるかもしれないわよ。という設定はフィクションではとてもよく好まれるわね」
「じゃぁやっぱりフィクションなんじゃないか。使う人間の問題で、機械をなくす必要は無いからな」
「ええ、そうね。だからおかしな使い方をしそうになったら機械が勝手に判断して警察に連行したり、その場で爆発したりするようになるんじゃないかしら。そして人間は一人もいなくなるんでしょうね」
「こら!それじゃまともな人間が最初から一人もいない事になっちゃうぞ!悪用する人ばかりじゃないか!」
「うるさいわね。誰かが何か新しいものを生み出せば、すぐにそれを上手く使った犯罪が発生するじゃないの。人間の歴史はそのまま犯罪の歴史なんじゃないかしら。今後も他の生物達にはとても見せられないような恥ずかしい犯罪を重ねていくんでしょうね」
「全く……何だか思いも寄らない展開になっちゃったけど、じゃぁお前もネットを断って生活するのはちょっと難しいってカンジか?」
「ええ、そうね。頭が疲れなくなるものね。難しいんじゃないかしら」
「え?ネットに溢れる情報から解放されて頭が疲れなくなるなら良いじゃないか。何が難しいんだ?」
「違うわよ。あなたと繋がれなくなる、って言ったの。って、何を言わせるのかしら、みっともないわね」
「ううっ、そっか。僕が毎日送るメールとかが無くなったら寂しい、って言ってくれてるんだな……実は楽しみにしてくれてるなんて凄く嬉しいぞ」
「あら、何の事かしら。ホストコンピューターの【会話モード】に一度あなたの言葉を通さないと返事が出来ないものね。私の脳ではとても会話にならないくらいつまらない事しか言わないから仕方がないんじゃないかしら」
「今の科学では生身の人間にはそんな事出来ない、っていうか、コンピューターに頼らなきゃ会話にならないなんて酷いぞ!全く素直じゃない!」
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