【クリスマス特別会話ブログ】黒い生誕祭 その5

   

前回

ミッキー
全く。そんな格好で何をしてるんだお前は。最初からずっといたのか?
ハイジ
んー?最初というのがいつの事なのか分からないけど、人生の最初からこうしていたのかも?
ミッキー
うそつけ!生まれた直後から黒い布にくるまって生活するなんてどういう家庭なんだ。っていうかお前がそんな姿をしてるところなんて見た事無いぞ
ミニー
違うわよ。人選の最初、って言っているのよ。恐らくこういう役割をするために生まれてきたんじゃないかしらね
ハイジ
ぴー!周囲の恋愛ばかりサポートして、気付いたら一人ぼっちになる寂しい運命なのかも?社会派人間ハイジかと思いきや、人間社会の端だったんだよ。ぐすん
ミッキー
ちょ、ちょっと待った。ミニーと付き合えたからもうハイジは用済み、みたいな事を僕がするわけないじゃないか。お前とはこれからもずっと友達だぞ?
ハイジ
びえーん、がつがつ、しくしく、ぱくぱく、めそめそ、むしゃむしゃ
ミッキー
……泣いてるわりにずいぶん食欲があるな……っていうか自分で効果音を言いながら泣いたり食べたりよく器用に出来るな
ハイジ
んー?とにもかくにもこんなのを被って大人しく潜んでたらノドも渇くしお腹も空くんだよ。遅れてきたミッキーとミニーも適当に腰掛けて遠慮なくやってくれたまえかも。そうなのかも?違うかも
ミッキー
何故かハイジにもてなされてるみたいになっちゃってるじゃないか。まぁでもこうして3人揃ったし、まずは腹ごしらえでもするか。おっ、スゴイ!これ全部美味しいぞ
ハイジ
シャキーン!というわけでお腹もいっぱいになったし、ミッキーにいたずらも出来たし、私はそろそろ帰るのかも!後は若い二人で楽しめば良いんだよ
ミッキー
えっ?もう帰るのか?まだ始まったばかりじゃないか
ハイジ
むっ?でもよく考えたら誕生日が一番早いのはミニーだから、ミニーが若い二人を残してこれから帰るのかも?
ミニー
あらそう。私はハイジの家に帰れば良いのかしら?それならハイジの両親からプレゼントでも強奪しようかしら。恐らくプレパラートと前頭葉マッサージの本でも要求しているんでしょうね。両方受け取ったところで両親に【略してプレゼント】と言おうとしているんでしょう?
ハイジ
ぴー!何故か見事にプレゼントの情報が外部に漏れてしまっているのかも!でも正確には【プレパラートシルブプレ】と【禅と悟りと前頭葉マッサージ】なんだよ。ちゃんとプレゼントは2つもらわなきゃならないのかも。そうなのかも?違うかも。ぴゅぴゅぴゅっ!
ミッキー
あっ!おい!うーん、ホントに帰っちゃったな。っていうか言葉遊びが出来ればプレゼントの内容はどうでも良いのか……?マッサージであれ以上脳を柔らかくしない方が良いような気もする……
ミニー
何をごにょごにょ【クリスマスは何でも欲しいものを言いなさい】と両親に言われたので気を遣って安い品物ばかりを告げたところ、【それは来年にしよう】とか【今からじゃ間に合わない】とか【お前には合わないと思う】とか、適当な理由を次々に言われて、結局【今年は何もいらない】と言うまで解放してもらえなかった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。とにかく料理はまだまだあるから全部残さず食べてちょうだい
ミッキー
う、うん、そこは問題ないぞ。凄く美味しいし。それより、よくよく見ると、折り紙の輪っかを繋げる飾りとか、薄い紙を花のようにする飾りとか、色々クリスマス用の装飾をしてあるんだな。あの壁はその花を並べて【メリス】って書いてあるのか?
ミニー
あら、よく気付いたわね。暗闇に目が慣れたというより、暗闇でしか見えない目をしているんじゃないかしら?夜な夜などこに忍び込んで何を見ているのかしら、いかがわしいわね
ミッキー
いや、そんな事はしないけど……っていうか装飾まで全て黒い紙を使うなんて徹底してるな……と、とにかく、一つ質問があるんだけど、今年のクリスマスは楽しかったか?
ミニー
ええ、そうね。本来ならばこんな既存の概念に捉われないクリスマスパーティーはどこでやってもきっと許されないもの。だから楽しかったんじゃないかしら
ミッキー
そっか。それは良かった。実はこれが僕のクリスマスプレゼントなんだ
ミニー
……どういう事かしら?
ミッキー
うん、今までにクリスマスパーティーなんて一度もした事が無いって言ってたから、ミニーが準備する初めてのクリスマスパーティーを楽しいものにしてあげて欲しい、ってハイジに言っておいたんだ。だから準備を手伝ってくれたんじゃないか?
ミニー
ええ、そうね。この部屋だけで良いと言っているのに家中真っ黒にされて、この数日は暗闇の中で過ごすハメになったくらいよ。今頃まだ家のどこかで両親もさまよっているんじゃないかしら
ミッキー
ほ、ホントだとしたら早く救出した方が良いぞ……と、とにかく楽しんでくれたなら良かった。まさにミニーらしいクリスマスってカンジで、僕も見てるだけで楽しいぞ
ミニー
あらそう。何をしても許される環境だものね
ミッキー
まぁそうだな。他のところじゃ怒られるかもしれないな
ミニー
違うわよ。何をしても許される関係、って言ったの。飾り付けではなくて、こんな私を許してくれる人がいるから楽しめるのよ。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そんな風に思ってくれてるなんて僕も嬉しいぞ。いつだってお前の好きなようにしてくれて構わないからな。お前の幸せが僕の幸せだ
ミニー
……うるさいわね。余計な事をごちゃごちゃ言わずに早く食べてちょうだい。って、既に全部食べてしまったのね。余程お腹が空いていたのね
ミッキー
うん、まぁお腹が空いてたのもあるけど、何より凄く美味しかったぞ。ご馳走様
ミニー
違うわよ。余程あなたを好いているのね。って、言ったの。あなたの食べたい味なんて私には何もかもお見通し……って、何度みっともない事を言わせるのかしら
ミッキー
ううっ、でもホントに凄く美味しかったぞ。ありがとう。それより何よりクリスマスを楽しんでくれたみたいで大成功だな
ミニー
あら、そうでもないわよ。一緒に過ごせていないじゃないの
ミッキー
ああ、そっか。ハイジもあんなに慌てて帰らなくても良かったのに。全く柄にも無く変な気を使ったりして……
ミニー
違うわよ。準備している時は一緒に過ごせなかったじゃないの

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