【クリスマス特別会話ブログ】黒い生誕祭 その4

      2017/12/25

ブログネタ:大切な日に、あなたがプレゼントを贈りたい人はだあれ?

前回

ミッキー
いやー、今日は楽しみだな。まさかミニーの家でクリスマスパーティーが出来るとは
ミニー
あらそう。どうして私の家がまさかなのか分からないけれど、悪魔の家には宗教的な祝い事は向かないという事かしら?でもどんな宗教でも構わず祝い事をする節操の無い一般的な日本人と違って、神や仏の力が全く及ばない暗黒の地でやる方が安全で良いんじゃないかしら。もちろん願いは全く叶わないけれど、天罰も全く下らないはずよ
ミッキー
神の力が及ばない家なんてスゴイな……って、冗談はさておき、ハイジは後から来るのか?
ミニー
さぁ、どうかしらね。ハイジがいつ来るのかなんて誰にもコントロール出来ないから考えるだけ無駄じゃないかしら。明日とか来年に来るのかもしれないし、既に昨日とか去年に来ていた可能性だってあるわよ
ミッキー
まぁハイジならそう言いかねないな……ちゃんと来ると良いけど……さぁ、とにもかくにもこうして家の前まで来たわけだけど、このまま入っちゃって良いのか?よし、おじゃましま……
ミニー
あら、どうかしたのかしら?早速魔術で言語を失ってしまったんじゃないでしょうね。って、せっかく天罰が下らない家なのにこんな魔術が発動するなんて、天罰が下った方が余程マシな状況じゃないの。謝罪してちょうだい
ミッキー
言語を失ったら謝るのも難しいぞ!って、別に話せなくなったわけじゃなくて、何か家の中が真っ暗で驚いたんだ。っていうかホントに何も見えないぞ?
ミニー
ええ、そうね。日の光が全く射し込まないから仕方が無いんじゃないかしら。闇を集める闇コレクターみたいな女で悪かったわね。真っ暗闇の中なら雪だって黒くなるわよ
ミッキー
窓という窓全てに黒の厚紙でも貼ってるのか?ずいぶん手が込んでるな……っていうか僕はどうしたら良いんだ?
ミニー
人間に発見されたザリガニみたいにいちいち過敏に反応していないで中に入れば良いじゃないの。この家の構造なら私が何もかも把握しているわよ
ミッキー
そ、それはそうかもしれないけど、僕は数回来ただけだからそこまで詳しく……って、ええっ?腕を組んでくれるのか?そ、そっか。これなら安心だな。って、おい、変なところを触らないでくれ
ミニー
まぁ、誰かが聞いたら誤解するような妙な言い回しをしないでちょうだい。私が暗がりに引っ張り込んであなたを襲っているみたいじゃないの、いかがわしいわね
ミッキー
いや、わき腹をくすぐったりするからつい……って、ちょっと、どうしたんだ?またくすぐったりして
ミニー
うるさいわね。私の腕は朝顔のつるのようにあなたの腕に巻きついているじゃないの。くすぐる事なんて不可能よ
ミッキー
え……じゃ、じゃぁ誰が……まさかホントに悪魔がいたりして……って、そんなわけないか……うーん、それにしても何も見えないな……えーと、ん?今はどこかの部屋のドアを開けたのか?うわっ!?
ミニー
うるさいわね。お化け屋敷に彼女を誘ったクセに自ら失神してしまった男のように何を心から楽しんでいるのかしら。まさかこの程度でここまで満喫するとは思わなかったわね。普段全く刺激の無い生活をしているんじゃないかしら?
ミッキー
いや、お前との日々の会話より刺激的な事なんて無いと思うけど……どんな仕掛けなのか分からないけど、ずっと真っ暗だったのに突然ロウソクがついたら驚くじゃないか。しかも何か人影みたいなのが動いたような気が……
ミニー
あら、そうだったかしら。とにかく食事の準備をしてあるから食べてちょうだい
ミッキー
おおっ!全部ミニーが作ったのか?これはスゴイな……って、ロウソクの灯りだけで暗くてよく見えないわけじゃなくて、どうやらホントに色が黒いみたいだな……これはブッシュドノエルで、これがチキンで、これはフライドポテトか?何で全部黒いんだ……?
ミニー
あら、それはチョコレートで作ったり黒酢のソースだったりよ。フライドポテトは私が揚げたからには真っ黒になっても不思議ではないわ。それよりこれで乾杯したらどうかしら
ミッキー
……予想通りコーラか。って、フライドポテトが黒い理由が物凄く気になるんだけど……そ、それより、食事はハイジが来るまで待ってあげた方が良いんじゃないか?
ミニー
うるさいわね。これはあなたが食べる分よ。我が失敗作品だもの
ミッキー
こら!僕は失敗作しか食べられないのか?いくらなんでも酷いぞ!
ミニー
違うわよ。私っぽい作品だもの、って言ったの。黒くて暗くて気味が悪くて何一つ他の人と同じようには出来なくて、それでも良ければ食べたら良いんじゃないかしら
ミッキー
な、なるほど。自分自身をイメージして作ってくれたのか。よし、それなら確かに僕が食べるべきだな。お前がどれだけ自分を卑下しても、自分自身を嫌っても、僕にとってはお前の何もかもが本当に魅力的で、心から大好きなんだ
ミニー
………………
ミッキー
あ、あれ?飲んでないのにコーラが無くなってるぞ?何となく料理も減ったような……
ミニー
まぁ、口ではみっともない事を言っておいて、暗いのを利用して床に捨てたりゴミ箱に捨てたりしているのね。あなたの本心がよく分かったわ。二度と私に近寄らないでちょうだい
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!ホントにまだ食べてないんだぞ!って言ってる間にお前のコーラも無くなってるじゃないか!……ん?暗闇から手が……おい
ぴー!私はただの暗闇だからどうぞ気にせずかも
ミッキー
暗闇がしゃべるわけないだろ!ずっとその黒い布を被って潜んでたのか?
むっ?だったら私はただの黒い布だからどうぞ気にせずなんだよ
ミッキー
布ならしゃべるって意味で言ったんじゃないぞ!

続く
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