乃木坂46 執筆日記 観劇

乃木坂46衛藤美彩・伊藤純奈・久保史緒里主演舞台「三人姉妹」を観た感想

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どうも公認会話士です。
このたび乃木坂46の衛藤美彩さん、伊藤純奈さん、久保史緒里さんが主演する舞台「三人姉妹」を観てきたので、感想を述べたいと思います。

公式ホームページによると、公演期間は1月17日(水)~2月4日(日)で、銀座の博品館劇場で上演されます。
先行販売のチケットはあっと言う間に売り切れましたが、当日券を各公演で多少用意してあるらしいので、興味のある方は劇場に行ってみましょう。

私も初日か2日目辺りに観に行きたかったんですが、24日のチケットしか手に入らず、1週間遅れての観劇です。

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三人姉妹とは

乃木坂46がロシアの文豪チェーホフの四大戯曲の一つ「三人姉妹」に挑む!

長女オリガ役に衛藤美彩、次女マーシャ役に伊藤純奈
そして三女イリーナ役に久保史緒里。
乃木坂46の1期生、2期生、3期生が三人姉妹を演じる。
モスクワへの帰郷を夢見ながら、
理想と現実の狭間で揺れ動く姉妹を独特の世界観を持ち
その演出力に定評のある若手女性演出家の赤澤ムックが描く!

というわけで、公式ホームページにはあらすじが載ってません。でもそれで良いのかもしれません。
まぁ一応ロシアに関してはちょっとだけ人より詳しいので、補足説明をしておきましょう。

ロシアの作家、アントン・チェーホフの四大戯曲といえば『かもめ』『ワーニャ伯父さん』『三人姉妹』『桜の園』ですが、彼は「主人公という考え方や主題という偉そうなものと絶縁した革命的な作家」と評されてます。
日々起こり得るありふれた出来事に対して、人はどんな事を考えるのか、という心情描写に優れた作家です。
「何かが起こっているように見えて何も起こってない」なんて言われ方もするくらいです。
だからどんな内容の話なのかなんてどうだって良いんです(言い過ぎですかね)。
あえて「三人姉妹」を簡潔に説明すると、「帝政ロシア末期の軍人一家の苦悩を描いた作品」というカンジでしょうか。

私、公認会話士は別にチェーホフを意識してるわけではないですが、作風は似たようなものかもしれませんね。奇抜な事件や突拍子も無い出来事を描きたいわけじゃなくて、他人から見たら平凡で普通の人がどんな事に苦悩しながら生きているのかを描きたい、みたいな。
ちゃんと表現出来てるかどうかは分からないですが。

それはさておき、三人姉妹を乃木坂の1期生、2期生、3期生に演じさせるのが上手いキャスティングですね。
きっと今回の舞台とキャスティングを思いついた人は「これだ!」とニンマリした事でしょう。
世界には四人姉妹を題材とした有名な物語もいくつかありますので、いつか乃木坂に4期生が入った時はそんな舞台も上演されるのかもしれません。

博品館劇場

さて、それでは今回の舞台が上演される劇場を紹介しておきましょう。

博品館劇場と言えばもう名前の通り、銀座博品館の8階にある劇場ですね。
世界中のおもちゃが集まる博品館。土日に歩行者天国になる銀座中央通りの南端にあるビルです。
銀座に行った事がある人なら一度は立ち寄った事があるんじゃないでしょうか?
ちなみにビルの中の劇場という事もあり、座席数は381とかなり少なく、小さい劇場です。

博品館はB1~地上4階がおもちゃ屋で、5、6階がレストラン街、7階が事務所で8階が劇場になってます。
銀座の中心地というよりは新橋駅の近くです。
この一帯は駐車場の料金が恐らく日本一高いうえに数が少ないので、なるべく電車で行くようにしましょう。
どうしても車で行きたい方は、去年開業した商業施設「GINZA SIX」が近くにあるので、そこの地下駐車場を使うのが一番確実でしょうか。
噂では、他の車が一切見えない(?)物凄くセレブ気分が味わえる超近未来っぽい駐車場らしいので、それだけで観光気分を味わえるかも?
私もちょっと見ておきたいお店があったので、今回は観劇の前にちょろっと立ち寄りました。

爆買いブームは下火になったとか言われてますが、銀座をちょっと歩くだけで物凄く中国語が聞こえてきますね。

舞台の感想

さて、それではネタバレしないように感想を述べていきましょう。

まず物語がどうこうの前に、出演者が全員女性だった事に驚きました。
私は3人姉妹のキャストにばかり注目してしまっていたので、始まるまで全然気付きませんでした。
でも特に違和感はなかったですし、趣向としては面白いんじゃないかと思います。
今回は乃木坂メンバーが出演する舞台としては珍しく歌も躍りも無かったんですが、宝塚ってこんなカンジなのかな?とちょっと思いました。

さて、物語についてですが、やっぱり暗いです。
とにかくネガティブで悲観的な人ばかり出てきますが、「何をこの人らはこんなに悲観してるの?」と思ってしまう人もいるかも。
当時のロシアの時代背景が分からないとそこまで深く心に刺さらないかもしれません。

軍人の一家はそれなりに裕福な暮らしをしてるので、帝国が終わって近代化に進むと今の暮らしがどうなっちゃうのか分からず不安いっぱいなわけですね。
軍人一家の暮らしが染み付いちゃってますし、出会いと言えば若い軍人ばかりで、このまま古い時代に取り残されてろくでもない一生になってしまいそう、という不安に押し潰されそうになってるわけです。
しかも女性が自立して一人で生きていくような時代でもないでしょう。

どうなっちゃうのどうすればいいのどうにかならないの、みたいな。
「何かが起こっているように見えて何も起こってない」というのは言いえて妙だなと思います。

救いの無い話なのか、希望のある話なのか、観る人によって感想も変わりそうです。

さて、博品館劇場の座席ですが、座り心地はまぁまぁ良かったです。
帝国劇場ほどじゃないですが、今までの劇場の中では中の上くらいですかね。
私は前から6列目だったのでよく見えましたが、一応後ろの方の席の人はオペラグラスなどがあった方が良いんじゃないかと思います。

乃木坂46ファンとしての感想

では次に乃木坂ファンとしての感想です。
衛藤さんと伊藤さんの舞台を観るのは「あさひなぐ」「墓場女子高生」に続いてそれぞれ2度目です。
どちらも前回は脇役でしたが、今回は主演という事もあって堪能出来ました。
久保さんを観るのは今回初めてだったので楽しみにしてました。

衛藤美彩(オリガ)……凛として落ち着いた美しい長女役。乃木坂のお姉さんとも言うべき衛藤さんにぴったりの役でした。衛藤さんは笑顔の印象も強いですが、笑顔の一切無い苦悩に満ちた役を見事に演じてました。自分に期待せず、決して浮かれたり楽観視したりせず、それがきっと当時のロシアの女性像なんでしょうね。

伊藤純奈(マーシャ)……皮肉屋で愚痴ばかり言っている次女役。「墓場女子高生」では天然キャラだったので、180度違います。笑顔も可愛い伊藤さんですが、まぁ不貞腐れた表情がよく似合います。目鼻立ちがくっきりしてるのでやはり舞台映えしますね。2期生の中では恐らく最も舞台出演の経験が豊富ですが、今後も色んな舞台に出演していって欲しいです。

久保史緒里(イリーナ)……3姉妹の中では一番ポジティブというか、ただの世間知らずというか、という役ですが、徐々に自分の置かれた状況への苦悩が大きくなって混乱していく難しい役どころです。初日公演を観てないので何とも言えないですが、凄く堂々としてました。一番表情豊かな役を感情豊かに演じてました。ただ、ボブのウィッグがあまり久保さんには似合ってなかったような?普段の髪型でも良いんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。とにかく今後も多くの舞台に出演していって欲しいですね。

戦利品

買ったのはパンフレットのみ。

他にはポスターやクリアファイルやポストカードなどなど、乃木坂メンバーの舞台らしくグッズはまぁまぁ豊富でした。
公演後にも購入出来るみたいなので、公演前に慌てて買わなくても大丈夫みたいです。

以上、舞台「三人姉妹」の感想でした!



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