「恋愛小説」 一覧

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:12月23日その4

食事を終え、食器を洗い、今日もユニットバスを温めるために湯を張る事にした。 最初に5人前茹でておいたパスタだが、結局ほとんどアンナの胃袋の中に収まってしまった。 何だかんだで同じフォークを使う事になっ ...

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:12月23日その5

「ほら!早く脱ぎな!」 裸の母が力任せに俺の服を脱がせた。 痛さと恐怖とで押し黙っていると、 「ほら、早く入って!」 頭を小突かれるようにして風呂場に押しやられた。 母は湯船に入り、そこから手を伸ばし ...

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:12月23日その6

部屋へと戻り、テーブルの前に座ると、食事中でもないのにアンナが寄り添うように座ってきた。 すぐに寝るのかと思ったが、そういう気分でもないのだろうか。 たかがサンタコスとパジャマを隔てただけで、肌と肌が ...

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:12月23日その7

「なぁ、一体どうしてアンナは過去の俺の事を知ってるんだ?」 涙がようやく引っ込み、気持ちも落ち着きを取り戻すと、頭の中は一気にクエスチョンマークで埋め尽くされた。 俺の過去を知るアンナ。 過去なんて生 ...

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:プロローグ1

「泣かないで」 声は届かない。 「ねぇ泣かないで」 私の声は届かない。 泣き止む事も無い。 「もう泣かないで」 彼に私の声は届かない。 彼が泣き止む事も無い。 「私は大丈夫だから」 どれだけ訴えても、 ...

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だから俺はクリスマスが嫌いなんだ:プロローグ2

毎年毎年、飽きもせずやってくる年末。 たまにはショートカットしてしまいたいものだ。 全く面倒臭い。 せめてもっと何事も無いように過ごせないものだろうか。 浮かれたりせず。 慌ただしくなったりせず。 む ...

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