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映画「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」を観た感想

更新日:

どうも公認会話士です。
まだまだ舞台が観れない状況が続いているので、先週に引き続き映画を観てきました。

タイトルは「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」です。
このブログでついに洋画が初登場です。

公式ホームページ


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映画情報

「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督とシアーシャ・ローナンが再タッグを組み、ルイザ・メイ・オルコットの名作小説「若草物語」を新たな視点で映画化。
南北戦争時代に力強く生きるマーチ家の4姉妹が織りなす物語を、作家志望の次女ジョーを主人公にみずみずしいタッチで描く。
しっかり者の長女メグ、活発で信念を曲げない次女ジョー、内気で繊細な三女ベス、人懐っこく頑固な末っ子エイミー。
女性が表現者として成功することが難しい時代に、ジョーは作家になる夢を一途に追い続けていた。
性別によって決められてしまう人生を乗り越えようと、思いを寄せる幼なじみローリーからのプロポーズにも応じず、自分が信じる道を突き進むジョーだったが……。
幼なじみローリーを「君の名前で僕を呼んで」のティモシー・シャラメ、長女メグを「美女と野獣」のエマ・ワトソン、末っ子エイミーを「ミッドサマー」のフローレンス・ピュー、ジョーの人生に大きな影響を与えるマーチ叔母をメリル・ストリープがそれぞれ演じる。
第92回アカデミー賞では作品賞はじめ計6部門でノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。
映画.comより)

アメリカでは去年公開された映画で、原題は「Little Women」。小説「若草物語」の原題と同じです。
過去に何度も映画化されている作品なので、それらと区別するために日本ではあえて違う邦題をつけたんでしょうね。
日本では3月に公開の予定でしたが、コロナの影響で6月12日にずれこみました。

あらすじ

ジョーはマーチ家の個性豊かな四姉妹の次女。情熱家で、自分を曲げられないため周りとぶつかりながら、小説家を目指して執筆に励む日々。控えめで美しい姉メグを慕い、姉には女優の才能があると信じるが、メグが望むのは幸せな結婚だ。また心優しい妹ベスを我が子のように溺愛するも、彼女が立ち向かうのは、病という大きな壁。そしてジョーとケンカの絶えない妹エイミーは、彼女の信じる形で、家族の幸せを追い求めていた。

共に夢を追い、輝かしい少女時代を過ごした4人。そして大人になるにつれ向き合う現実は、時に厳しく、それぞれの物語を生み出していく。小説家になることが全てだったジョーが、幼馴染のローリーのプロポーズを断ることで、孤独の意味を知ったように─。自分らしく生きることを願う4人の選択と決意が描く、4つの物語。
(公式ホームページより)

私は以前別の若草物語を観た事があるんですが、相当幼い時にたまたま何かで観ただけなので、ほぼ記憶にありません。
ちなみに原作(4部作)も未読ですが、大体のあらすじは一応知識として頭に入ってます。
アメリカの南北戦争というと150年以上前ですし、既に何度も映画化されているそんな古い時代の話を何故また映画化したのか、今回この映画を観る事でその意義を読み取れたらな、と思います。


観た感想

では早速感想を。

まず物語ですが、恐らく原作のままなので過去に映画化されたものとほとんど変わらないんじゃないかと思います。
原作は4部作ですが、2部の内容まで描かれているようです。
過去と現在がかなり頻繁に切り替わるので、その辺の描き方は作品によって違ったりするのかも?

映像がとても美しいです。
そのため、古い時代という事をあまり感じさせません。
電灯もテレビもパソコンもスマホも車も何もないですが、華やかで人々が活き活きとしているように見えます。

4姉妹は姦(かしま)しいを通り越して喧(やかま)しいです。
その家の中でのやり取りの面白さがきっとこの作品の肝なんだろうと思います。
男女差別というか、男性とはこうあるべき、女性とはこうあるべき、という価値観が今よりはっきりと強固だった時代でしょう。
作品中に「女性の幸せは結婚以外ありえない」という台詞が何度も出てきますし、この4姉妹も家から出て男性を目の前にすると当たり前のようにおしとやかで気品ある振る舞いをしようと心がけます。
でも家の中では粗雑で攻撃的で行儀が悪いですし、理想の女性像と自分の本質との齟齬にずっとイライラしているように見えます。
そういったところを赤裸々に描いた点が当時の人達にウケたんじゃないかなぁ、と思いました。

はっきり言って何か大事件が起こるわけでも、大どんでん返しがあるわけでもないですが、それでもずっと楽しく飽きずに観れました。
名も無き人の何でもない人生だってこんなにも光り輝いているんだ、という物語の原点を観た気がして、視聴後は爽やかな気持ちになりました。

アメリカでの公開は去年ですが、日本でこの時期に公開になったのもちょうど良かったような気がします。
コロナウイルスによって人々の生活様式が一変してしまった今、自分にとって大切なもの、失いたくないものが何なのか、意地を張って守ろうとしているそれは本当に自分にとって必要なものなのか、一旦真剣に考えてみては?と気付かせてくれる映画です。
多様化し過ぎた現代社会において、人との付き合い方や家族の在り方について、原点に戻って考え直してみましょう、みたいな。
それが新たにリメイクされたこの映画の最大の意義だと思いました。

まだまだガラガラの映画館でしたが、もっと多くの人に観て欲しい映画でした。
以上、「ストーリー・オブ・マイ・ライフ わたしの若草物語」の感想でした!



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