ブログネタ:一人の時間ないとダメ?
ミッキー
付き合ってたり結婚してたりしても、一人の時間が無いとダメって言ってる人は多いみたいだな
ミニー
あらそう。それがどうかしたのかしら
ミッキー
いや、実際にどうなのかな、と思ってさ。前も話したけど、僕なんて一人でいてもテレビや本やゲームやパソコンで時間を潰す程度だし、一人の時間は無くても構わないかな、ってカンジなんだ
ミニー
あらそう。良かったわね
ミッキー
何が良いのかよく分からないけど……まぁでもお前と付き合っていながら【一人の時間が欲しい】って思うような性格じゃなくて良かったとは自分でも思うぞ
ミニー
あらそう。何を言っているのかよく分からないけれど、もしかしてあなたは自分で一人の時間があると思っているのかしら?
ミッキー
え?どういう事だ?
ミニー
さぁ、どうかしらね。世の中には知らない方が幸せな事もたくさんあるから、知らないならそのままで良いんじゃないかしら。今まで知らずに生きてこれたという事は、今後も知らずに生きていける可能性が高いものね。私だけが知っていれば充分よ
ミッキー
……何だか気になる言い回しだな……まるで僕には一人になる時間が存在してないみたいじゃないか
ミニー
うるさいわね。もしかしてあなたは私の事をすっかり忘れてしまう時間があるんじゃないでしょうね、失礼な
ミッキー
あ、なるほど、そういう意味か。常にお互いがお互いの事を考えてればそれは気持ち的には一人にはならないかもしれないな
ミニー
ええ、そうね。そういう解釈をしておいた方が幸せだと思うわ。それはそうと、今日は一体何を話したいのかしら?一度一人きりになりたくなるくらい妙な展開で何を話したら良いのかさっぱり分からないわ
ミッキー
……うーん、やっぱり気になる言い回しだな……と、とにかく、【一人の時間が無いとダメ】ってお前も思ったりするのかどうか訊こうと思って……
ミニー
さぁ、どうかしらね。そもそもどういう状況を一人と言うのかしら。私としては生まれてから中学を卒業するまでは周囲に一人もいなかったという記憶しかないけれど、それが一人という意味かしら?
ミッキー
いや、今回は一応誰も視界に入らずに、自分も誰の視界にも入らない状態として考えてくれた方が……
ミニー
あらそう。わざわざ説明しなくてもずっとそんな状況だったと言っているじゃないの
ミッキー
そんなはず無いだろ!クラスメイトとか先生がいたはずだぞ!
ミニー
うるさいわね。そんな人達の事なんていないものとして過ごしてきたし、向こうも私なんていない事にしようとして団結して過ごしていたわよ
ミッキー
ずっとそんな風に過ごしてきたなんてスゴイな……でも言われてみると今も僕以外のクラスメイトとは全く接しないし……
ミニー
何をごにょごにょ口の中に物凄く大きな口内炎が出来てしまって、気になって仕方が無くて一度大きさを確かめてやろうと思って鏡を見てみたら、思ったよりもかなり小さくて何故かガッカリしてしまった男のようにつぶやいているのかしら、気持ち悪いわね。本当の事を言うと、残念ながら小中学校時代は私が望んでいたようにはならなかったわよ。どうせなら完全にいない事にしてくれた方が居心地が良いのに、触れないように触れないようにと思って結局は物凄く意識しているような最も居心地が悪い雰囲気になってしまっていたもの
ミッキー
な、なるほど。まぁお互い全く干渉せず存在してないように振舞う人間関係なんて、小学生には難し過ぎるんじゃないかな……ちなみに今の学校生活はどうなんだ?
ミニー
あら、今の方が居心地は良いわね。完全に一人の世界に入り込めるもの
ミッキー
ちょ、ちょっと待った!それじゃ僕までいない事になっちゃってるぞ!
ミニー
違うわよ。一人を視界に入り込ませるもの、って言ったの。誰も見ないようにするのは大変だったけれど、一人を集中して見ていれば他の皆の事なんて自然と見えなくなる事に気付いたのよ。って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
うっ、ずっと僕の事だけを見てくれてるのか……それは凄く嬉しいけど、でも他の人に目を向けてもきっとお前なら大丈夫だと思うぞ
ミニー
あら、それでも構わないのかしら。あなたから一度でも目を逸らしたらもう二度と見付けられないと思うわ
ミッキー
僕は一体どれだけ存在感が薄いんだ!?
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