執筆日記 観劇

舞台「関数ドミノ(本多劇場)」を観た感想:瀬戸康史・柄本時生・小島藤子出演

更新日:

どうも公認会話士です。

普段は乃木坂46のメンバーが出演する舞台ばかりを選んで観劇してますが、今回は全く違う舞台を観てきました。

舞台を観に行った事がある方なら経験があると思いますが、入口で他の舞台のチラシをまとめてたくさんもらう事がまぁ多いんです。
先日、生駒ちゃん主演の舞台【モマの火星探検記】を観にいった時もそうでした。
いつもは家に持ち帰ってざっと目を通してからそのままゴミ箱に……というカンジなんですが、今回は何だか気まぐれでじっくりチラシをチェックしてみたところ、一つ観てみたいと思った舞台があったわけです(まんまと演劇界の策略にハマった形です)。

それが今回観た舞台【関数ドミノ】。

東京(本多劇場)10月4日~10月15日
北九州(北九州芸術劇場)10月21日~10月22日
大分(ホルトホール大分)10月24日
久留米(久留米シティプラザ)10月26日
大空町(大空町教育文化会館)11月5日
北見(北見芸術文化ホール)11月6日
兵庫(兵庫県立芸術文化センター)11月10日~12日

と、東京に限らず北海道や九州や兵庫での公演も決定している人気の舞台です。

チケットはもうほぼ完売みたいですが、詳しいスケジュールなどは公式ホームページを参照にしてください。
当日券用の入場口もあったので、もしかしたら当日券もごく僅かならあるのかもしれません。
私はネット注文が開始された日にアクセスして、何とか初日公演のチケットを入手する事に成功しました!(一番端の席でしたが)

スポンサーリンク

あらすじ

とある都市で、奇妙な交通事故が起きる。
信号のない横断歩道を渡る歩行者・田宮尚偉(池岡亮介)のもとに、速度も落とさず車がカーブしてきた。
しかし車は田宮の数センチ手前で、あたかも透明な壁に衝突したかのように大破する。
田宮は無傷、運転手の新田直樹(鈴木裕樹)は軽傷で済むが、助手席に座っていた女性は重傷を負ってしまう。
目撃者は真壁薫(瀬戸康史)と友人の秋山景杜(小島藤子)、左門森魚(柄本時生)の3人。
事後処理を担当する保険調査員・横道赤彦(勝村政信)はこの不可解な事故に手を焼き、関係者を集めて検証を始める。
すると真壁が、ある仮説を立てるのだった。
その調査はやがて、HIV患者・土呂弘光(山田悠介)、作家を目指す学生・平岡泉(八幡みゆき)、真壁の主治医・大野琴葉(千葉雅子)をも巻き込んでいく。
はじめは荒唐無稽なものと思われた仮説だったが、それを裏付けるような不思議な出来事が彼らの周りで起こり始める――。
(公式ホームページより)

というカンジ。
あらすじを見る限りではまぁ辻褄を合わせるのが難しそうな題材ですが、どう展開して納得させていくのかな、という点に興味が湧きました。

本多劇場

さて、では物語の感想の前に、まずは本多劇場の感想を。

【役者にとって憧れの舞台】とも言われる下北沢の本多劇場へは今回初めて行きましたが、駅を出てすぐの場所なのでアクセスは良いですね。
あの辺りは道幅がとんでもないうえに入り組んでるので、なるべく車では行かない方が良いでしょう。

中は狭くて386席しかありませんが、横が狭い構造なので、やっぱり後ろの方に座る方はオペラグラスなどがあった方が良いかも。

私が今回座った端の席は壁とぴったりくっついていました(背もたれにも壁にも寄りかかって観れたのでかえって良かったですが)。
席の座り心地はまぁ普通ですかね。空調が効いていて結構涼しかったです。

物語の感想

さて、ではネタバレしないように物語の感想を述べていきましょう。

最も注目していた「物語がちゃんと破綻せずに辻褄が合っているのか」という点ですが、そこは流石に何も問題ありませんでした。
ネタバレせずに説明するのがちょっと難しいんですが、簡単に言いますと、世の中にはいわゆる「ついてる人」と「ついてない人」がいて、それには何か理由があるんじゃないか?というのを突き詰めて検証しようとする物語です。
話の持っていき方が上手で、結果がどちらにも転がる可能性があり、観ている私としても「どうなっちゃうんだろう?」と最後までハラハラしました。

ラストシーンは観る人によって感想が全く異なるんじゃないかと思います。

あれこれとそれっぽい御託をどれだけ並べても、自分が幸せである事に気付けない人は一生幸せにはなれない、というのが私の感想ですかね。

それでは主要キャストの感想を簡潔に載せておきます。

瀬戸康史……わけの分からない仮説を妙な説得力で話して聞かせ、周囲を巻き込んでいく役です。ちょっと狂気を感じさせるネガティブな皮肉屋を見事に演じてます。恋愛劇じゃないのでイケメン要素はゼロですが、こういう役の方が本人も演じてて楽しいんじゃないでしょうか。と思わせるくらいハマってました。

柄本時生……一緒に歩いていた友人が車に轢かれそうになった現場にただ居合わせただけのお人好しの小説家の役です。でも思いも寄らない形で事故と深く関わる事になり……という巻き込まれて振り回される被害者感が全身から滲み出ていて良かったです。冒頭のシーンで後ろを向いた時に背中からパンツが少し見えてたんですが、それが後の【パンチラ神】に繋がる……というのはきっと私の考え過ぎでしょう。

小島藤子……わけの分からない妙な仮説に最も賛同し心酔している女性の役です。昔観た【35歳の高校生】というドラマで可愛い人だなー、と思ってたので、このたびこうして舞台で観れて嬉しかったです。高校生役だった彼女もすっかり素敵な大人の女性になりました。周囲が段々狂気染みていく中、何とかバランスを取ろうとあくせくする姿が観衆の心理と重なっていたように思います(私が最初から彼女に感情移入していたからでしょうか?)。

勝村政信……難解過ぎる事故の検証を任務にされてしまった人の役です。ドラマにバラエティにと、エンターテインメントの世界での経験が豊富なだけあって、何とも落ち着いた様子でした。しかも言ってる事ややってる事がほとんどアドリブっぽく見えるのが流石だと思いました。

客層&上演時間

今回は「年上キラー」という異名を持つ(?)人気俳優である瀬戸康史さんが主演だったので、9割くらい女性客だったように見えました。
私は開演ちょっと前に到着したんですが、劇場の前にいるのが「え?女の人ばっかり?」ってカンジだったので。
個人的に小島藤子さんを目当てに観にいった私は少数派だったのかもしれません。

とにかくところどころ笑いもあり、非常に充実した2時間(ぴったり)でした。
お時間のある方、頑張って当日券を手に入れて観にいってみてはどうでしょうか(DVD化もされるようですよ)。

以上、舞台「関数ドミノ」の感想でした!



公認会話士が出版した小説一覧はこちら

[PR]コロナ疲れ解消

-執筆日記, 観劇
-,

Copyright© 電子小説家・公認会話士のサイト/無料会話ブログ&恋愛小説 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.