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乃木坂46伊藤万理華 主演ホラー映画「アイズ」を観た感想

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どうも公認会話士です。

世間では「シン・ゴジラ」とか、アニメ映画の「君の名は」がずいぶん話題になってましたね。
観た人はどれくらいいるんでしょうか。

私はそれよりもまず別の気になってた作品をレンタルで観ました。

乃木坂46の伊藤万理華さんが主演した2015年のホラー映画「アイズ」です。

ホラー映画といえば、同じ乃木坂メンバーの生駒里奈さんが主演した「コープスパーティー」を観たばかりですが、いつも特典DVDやPVなどで良い演技をしている伊藤万理華さんの主演となれば、これもきっと面白いんじゃないかと期待して観ました。


アイズ?しるし?

感想の前にまず触れておきますが、この映画、タイトルが間違ってます。
この記事を書くために映画の事を詳しく調べていて知ったんですが、この映画は鈴木光司氏の短編集「アイズ」に収められた「しるし」という話が原作です。なので映画のタイトルも「アイズ」じゃなくて「しるし」にすべきだったんじゃ?と思います。
「アイズってどういう意味だろう?」と身構えて観てしまうと、そういった要素がなくて「おや?」と思ってしまうかも。
まぁ【哀】とか【愛】とか【I】とか、それらをひっくるめて【あい's】と無理やりこじつけられない事も無いですが。
一方「しるし」的な要素はもちろん満載です。

親友が登校中に交通事故死して以降、家の表札に毎日のように何者かによってアルファベットを1文字ずつ書かれるようになり、同時に少女の幽霊を頻繁に見るようになり、徐々に日常がおかしくなっていく、というのがあらすじです。
「コープスパーティー」と違ってグロテスクな映像は一切ありませんし、「ひゃっ!」と思うシーンも少なめですが、物語がしっかりしていて面白かったです。
映像的な迫力ではなく、精神的な追い詰め方で怖がらせるのが日本流ホラーの素晴らしさですね。
まぁこの作品はホラーというよりミステリー寄りっぽいですが。

流石の演技力

家庭問題と幽霊の幻覚とで板挟みになり、徐々に精神が破綻していく少女を伊藤万理華さんが見事に演じてます。
鼻水も出まくりで大泣きするシーンに女優魂を感じました。
彼女が意識して演じ分けてたのかどうかは分からないですが、私が最も感心したのは、彼女の「声の小ささ」です。
同級生と話してるシーンと違って、家で家族と話してるシーンの声が物凄く小さいんです。DVDなのでヘッドホンをして観ましたが、それでも「え?何て?」と思ってしまうくらいボソボソ話すシーンがいくつかありました。でも古いマンション住まいの女子高生の家族との会話って、実際そんなものだと思います。凄くリアリティがありました。
もっと誰か彼女にドラマとか映画の仕事のオファーをしないんでしょうか?彼女良い演技しますよ、監督さん!
と、インチキくさいマネージャーのようになってしまいましたが……
もし私の小説が将来映画化とかになったら、是非とも出演して欲しいですねぇ。って、そういう業界の人が私の作品に全く誰も見向きもしないのが最大のミステリーでしょうか(読んだ事がある人もいるのかもしれませんが)。

ちょっとネタバレかもですが、徐々に破綻していく心は、実は正常に向かっていた――、という展開に「おおー」と感心しました。
ごくごく普通の一般人である主人公が変な事に巻き込まれる、というのがホラーの王道だと思いますが、そういう点では良い意味で裏切られます。
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おまけ……女子高生の制服を大量に盗んで逮捕された、例の元芸人さんが出演してましたが、作品がお蔵入りにならなくて良かった!と思います。
でもきっと出演シーンをカットしたりしないとテレビでは放送出来ないんでしょうね。まぁ担任役として序盤にほんの数秒出てくるだけなので、いざという時は編集出来そうですが。

何にしてもホラーが苦手な人でも楽しめる映画だと思うので、オススメです。

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