ブログネタ：今お金ある？ない？
ミッキー
もし僕がバイトしたらどうなるだろうな
ミニー
引っぱたくわよ
ミッキー
何でだよ！変な事は言ってないじゃないか！
ミニー
うるさいわね。どうせ【何だか割り勘とか言いつつ、いつも上手い具合にフライドポテトをせしめる意地汚い女が近くにいるから今月も小遣いが無くなってしまった。口にしないフライドポテトにお金をつぎ込み続ける日々を送っていると、もしかしてフライドポテトは一本一本が全てカジノのコインのようなものだったんじゃないかという気がしてきた。当たりなんて無いクセに大きな配当を謳ってお金を騙し取るイカサマディーラーのような女め】と言おうと思ったんでしょう？あなたの言いたい事は全てお見通しよ
ミッキー
僕がそんなわけの分からない事を言うわけないだろ！お前のせいでお金がなくなったなんて思った事も無いぞ！
ミニー
うるさいわね。貧乏人の子だくさんに変わることわざを作ろうとしているのかどうか知らないけれど、貧乏人ほど声が大きいというのをアピールしたいのかしら？私だってあなたと生活水準は変わらないけれど、大きな声なんて全く出ないわよ。残念だったわね
ミッキー
いや、別にことわざなんて作ろうとは思ってないぞ。ただバイトをしたらどうなるのかという……
ミニー
しつこいわね。バイトをしたってどうにもならないじゃないの。突然あなたのお父さんが出世して大金持ちになる可能性も無いし、突然あなたのお母さんのセンスが磨かれて上流階級のような生活を始める可能性も無いわ。バイトをしてもただあなたがバイトをしている、という新しい要素が増えるだけよ
ミッキー
バイトをしたらどうなるか、って、突然関係ない事が巻き起こるような超常現象的な効果を訊いてるわけじゃないぞ！僕達の日常がどう変わるのかを訊いてるんじゃないか！
ミニー
うるさいわね。今はあなたの両親からは貧乏人のままの生活から抜け出そうという熱意が見られないという話をしているのよ。あなたもそのままで良いと思っているのかしら？
ミッキー
いや、そりゃ向上心を持って生活した方が生活に張りがあるだろうけど……って、何でこんな話になったんだ？それに僕の両親だってちゃんと上を向いて……って、こら！何か僕の両親に対する認識が酷過ぎるんじゃないのか！？
ミニー
あら、よく気付いたわね。そのままお客に言いくるめられてしまうのかと思ったけれど、意外と本来の業務を忘れなかったわね。バイトのわりには及第点だったんじゃないかしら
ミッキー
うーん、別にバイトの適正を訊いてるわけじゃなくて、お金が稼げたら二人でどんな事に使えるかとか、そういうのを訊きたいんだぞ。今はお互いにほとんど贅沢なんて出来ないじゃないか
ミニー
あらそう。あなたは今よりもっと贅沢をしたいのね。だったらバイトなんてもってのほかじゃないかしら。不快で汚す苦い選択なんて無いわよ
ミッキー
いや、別にバイトが全て不潔でキツイ仕事だけってわけじゃないと思うんだけど……
ミニー
違うわよ。二人で過ごす以外の贅沢なんて無い、って、何を言わせるのかしら、みっともない
ミッキー
ううっ、そっか。お金では買えない二人の時間こそが最高の贅沢って想ってくれてるんだな……僕は何て幸せ者なんだ
ミニー
……分かったなら早く私と過ごす権利を手に入れるためにフライドポテトを買ってきてちょうだい
ミッキー
それじゃお前と過ごすのにお金が必要じゃないか！全く素直じゃない！
公認会話士が出版した小説一覧はこちら
スポンサーリンク